ご挨拶
はじめまして。
薬剤師のほむくまと申します。数あるプロジェクトの中、本ページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
このたび薬剤師のゲーム開発プロジェクトが始動しました。
きっかけは2020年7月にゲーム考案者のオータムさんがツイートした内容です。
RT(リツイート)は3400、いいねも7700以上と多くの人が共感しています。
薬剤師のゲームを考えました😀 pic.twitter.com/UJsR8QF03U
— オータム@薬剤師メモ2 (@pharmamemo) July 18, 2020
この反響にはオータムさん曰く
「薬剤師の人にしかウケないだろうと思っていたら薬剤師以外の人にも幅広く受け入れてもらえて、薬剤師の仕事に興味を持ってくれている人がこんなにもたくさんいると知りました。ぜひ本当にゲーム化したいです」
と、ゲーム化を熱望していました。
最近、連ドラ史上初の薬剤師を主人公としたドラマ「アンサング・シンデレラ」が放映されたことは皆様の記憶にも新しいと思います。このドラマがきっかけで良かれ悪かれ薬剤師のアンサングな(日の当たらない)仕事を知ったという人も多いのではないでしょうか。
しかし、ドラマの反応を見ていても、まだまだ薬剤師の仕事や役割については理解されていないと思うことが多々あります。ドラマの感想でも
「薬剤師はこんなことしない」
「これは明らかな越権行為だ」
などの反応が目立っていましたし、一般的にも
「どうせ薬渡しているだけでしょ!」
「医師の処方箋通りに薬を詰めるだけの仕事」
「薬剤師なんていらない」
といった意見をたびたび見かけ、私たちは悲しい気持ちになっています。
そこで、「日の当たらない薬剤師の仕事を少しでも世に知ってもらいたい!」という気持ちから本プロジェクトがスタートしました。
本作、疑義照会ウォーズは街の調剤薬局を舞台とした本格アドベンチャー(ノベル)ゲームであり、名前の通り「疑義照会」をゲームのメインに据えています。
ここで「疑義照会」という単語を初めて聞くという人もいるかもしれません。
「疑義照会」とは、薬剤師が処方に疑義(疑問点)があるときに医師にその疑義を照会する(問い合わせる)ことで、薬剤師の日常的な業務の一つです。
薬剤師法第24条には「薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない」と記載されています。
実際に1日に全国で処理される処方箋220万枚のうち6万枚を超える処方に疑義照会がかけられており、その約70%は処方変更になっているというデータがあります。
ゲームでは実際の疑義照会のリアルを追求するため、薬剤師なら本作を通してスキルを磨くことができますし、薬剤師じゃない人でも薬剤師のリアルな仕事の一部をゲームを通して疑似体験することができます。
本作を通じて少しでも薬剤師の仕事について多くの人に知ってもらいたい!
制作チーム一同、そう渇望しています。